水不足と食糧不足その4
つまり、1キロの穀物には、1トン以上の水を使って栽培するのです。
普段、私たちが食料として使っている穀物の向こう側にそんな大量の水があるとは知らなかったですよね。
このように、水不足という状態は、そのまま、直接、食料の不足へとつながってしまいます。
両方がなくなってしまえば、生き物は絶滅してしまいます。
人口が増加すれば、当然、食糧も増やす必要があります。
食料が不足すれば、今まで農地も増やす必要が出てきますよね。
そうなると、今までは農地として使っていない乾燥地帯でも灌漑農業がスタートします。
こうなれば、当然、さらに大量の水が必要です。
先ほど、お話したように、黄河やアラル海の水が少なくなった原因も、食糧不足で大規模な灌漑農業がさらにスタートしたためなのです。
上流域で大量の水を農地に使うと、河口には十分の水が届きません。
水不足から食糧不足、そして食糧不足から水不足と悪循環となっているのです。
アメリカ、インドでは、地下水が枯れてきています。
地下水を農業用水にしていた部分では、農地が減ってきているのです。
世界の食糧生産量のなかで40パーセント以上を占めている灌漑農業ですが、生産量を今までのようにキープすることが水不足によって困難とされています。
近いうちに大規模な食糧不足がやってくることも避けられないと見られています。
水不足が食糧不足を引き起こすこと、私たち、日本人は頭に入れて、水を大切にする気持ちを持たなければならないでしょう。
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